憲法第九条があるから、日本は平和なんだという主張があります。
九条には戦争の放棄・戦力の不保持・交戦権の否認が書かれてあります。
他国と戦ってはならない、軍隊をもってはいけないという事だと思います。
字面だけ見ると、確かに平和的な条文です。

ただし、日本以外の国も、こういう条文がないと
平和は成り立ちません。

日本を取り巻く現状はどうでしょうか。
戦後、韓国に竹島を盗られても日本は遺憾としか言えない状態です。
日本の漁民は拿捕され、韓国内で拷問され命を落とした方もいます。
国際裁判所に訴え続けていますが、韓国は聞く耳を持ちません。
この状態が続くと、竹島は実質的に支配している韓国の領土になります。
西洋諸国なら、武力で奪還しています。

尖閣諸島においても、中国の脅威に対して何も手が打てません。
今のままだと、攻撃を受けない限り反撃できないのです。
しかし、今の武器は強力なので反撃するにしても、
日本側がかなりの被害を被った後のことでしょう。

自国を守るのに制約があるなんて、おかしくないですか。

そもそも、日本を守るはずの自衛隊ですら、九条違反になるのです。
日本国憲法は、戦後にアメリカ進駐軍が中心となって草案したものです。
九条は、日本が二度と戦争できないように考えたのでしょう。
しかし、自衛隊の前身「警察予備隊」は、アメリカによって結成されました。
対ソ連用だったと思われます。
勝てば官軍です。憲法の矛盾とも何とも思わなかったのでしょうね。

戦後の日本の平和は、アメリカによって守られていたといってもいいと思います。
もし、アメリカが守ってくれなければ
誰が日本を守るのでしょう。
他国の侵略があった場合、日本が自らを守るしかないですよね。
それとも、九条があるから平和なんだという主張している人達が、
身体をはって守って下さるのでしょうか。

それと、九条を変えると、戦争する国になるという意見もあります。
逆です。
武力で攻め入ろうとする国に対して、我が国にはこんなに強いのだと
見せるだけで、戦争になりにくくなるのです。
その証拠に、中国はインド（交戦中）やベトナムとは戦争をしましたが
アメリカとは武力では戦いません。
武力ではかなわないので、内部撹乱で弱体化させようとしています。

九条を次のように変えてもいいと思います。

自国の防衛のために軍隊をもつが
その武力を他国の侵略につかわない

例えば、泥棒や強盗がある家に入ろうとしている時に、
強そうな番犬がいたら、入るのを止めるでしょう。
その番犬が、強い自衛隊なのです。

九条を変えない限り、中国が覇権主義を止めない限り
日本という国は、今後とても危ない状況になると思います。
子供達の未来も暗いものになります。
悲しいことですが、これが現実です。